・調査の概要
・調査結果の概要
・調査結果の詳細


調査の概要




1、調査の目的 〜家庭菜園の事業化を探る〜 

このたび、顧客の地主さんから『高齢のため農地を耕作するのが苦痛になってきたので、なんとかしたい』との相談を受け、
農地の活用方法として『家庭菜園』として事業化を検討しています。

検討課題としては
  @家庭菜園の広さ
  A求められる設備・備品
   B誰をターゲットとするか(利用者のイメージ)
  C利用者が何を目的に菜園を利用しているか
  D地代や運営費はいくらが妥当か
  E家庭菜園のニーズがあるか
  F家庭菜園事業の将来性
   などがあります。

本件の担当者自身も家庭菜園の利用者でもあり、ある程度は推測できましたが広く利用者の声を聞くことにより、正確を帰することができると判断しアンケート調査を実施しました。また、この種の調査が行われたこともなく、当社の目的意外でも有意義なものと考えております。


2、調査対象 

畑や田を区画割して、菜園として耕作しているいわゆる『家庭菜園』を対象としています。


3、対象地域 

鶴見川とその支流である恩田川の、川沿いにある家庭菜園を対象としました。対象となった菜園は合計51ヵ所、内訳は鶴見川沿いが26ヵ所、恩田川沿いが25ヵ所です。それぞれの菜園全体の面積および区各数はまちまちですが、10u以下の小規模な区画のものは除外しました。
所在地の町名および件数は次の通りです。( )内は件数です。

 ●鶴見川沿い(26)
   ・川崎市麻生区:早野(2)
   ・横浜市青葉区:寺家町(4)、たちばな台(3)、上谷本町(5)、鉄町(2)、市ヶ尾町(2)、下谷本町(7)
    ・横浜市都筑区:川和町(1ヵ所)
 ●恩田川沿い(25)
    ・横浜市青葉区:恩田町(5)、田奈町(2)、しらとり台(2)、さつきが丘(2)
    ・横浜市緑区:長津田3丁目(3)、いぶき野(1)、十日市場町(5)、新治町(2)、小山町(1)


4、アンケートの配布方法等 

調査時期が冬のため、夏頃に比べ菜園に来る人は少なく、アンケート用紙を直接手渡すのは難しい状況でした。今回は対象の菜園について区画数の約4分の1程度を目処に、300通の調査表を配布しました。調査表(A4サイズ)をビニール袋に詰め、針金(ビニタイ)で菜園内の支柱にくくりつける方法で行いました。配布時期は1999年12月中旬から2000年2月末にかけて行いました。


5、アンケートの回収 

期間中に59件の回答を得ました。集計結果を希望すると回答した人が約5割ありました。


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調査結果の概要 



1、利用者のプロフィール 

性別では男性が8割、女性が2割です。年齢別では50歳代が3割、60歳以上が5割で、50歳以上が8割を占めます。経験年数は平均11年で、10年以下が7割(5年以下4割、6〜10年3割)となります。



2、菜園の概要 

農家からの賃借が7割で、平均面積は121u(41坪)です。経験年数が長くなるにつれ、面積が広くなる傾向があります。年間の地代は平均1万5000円で、1万円以下が5割(無料を含む)となります。家から菜園までの所要時間は平均10分、交通手段はバス・自動車(自動車が主)が5割、徒歩、自転車がそれぞれ4分の1となります。



3、耕作について 

1週間の耕作時間は平均9時間で、5時間以下が5割、6〜10時間が3割となり、かなり長時間耕作しています。種や苗、肥料等に使う経費は平均3万8000円で、半数が2万円以下です。購入先は農協、ホームセンターの順です。菜園に一緒に来る人は妻、夫のいわゆる配偶者が1番です。


4、作った野菜と収穫について 

作ったことのある野菜は平均39種、30種以上作った人が8割です。
『作付順(作った)』では1番がキュウリとダイコン、ホウレンソウです(同順位)。以下、ナス、ネギ、インゲン、コマツナ、トマト、キャベツ、ジャガイモの順です。上位26種が7割以上の人が作っており、いわば定番野菜と考えられます。

『作柄順(良く出来た)』では1番がジャガイモです。以下、ウコン、キユウリ、シュンギク、ナス、ネギ、ダイコン、トウガラシ、ブロッコリ、ミニトマトの順です。

前記の定番26種の中でも、『良く出来た』が50%以下の品種は、ホウレンソウ、インゲン、キャベツ、タマネギ、ニンジン、カブ、エンドウ、ピーマン、ハクサイ、チンゲンサイ、レタスがあります。これらの品種は、播種(苗の植付)から収穫までの時間が長いものや、アブラムシなどの病害虫に弱いものが多く含まれています。

とれた野菜の使途では、『家で食べる』か『友人・知人にあげる』の質問に対し、『家で食べる』割合が70%以上の人が半数です。


5、菜園の感想について 

良かったことでは、『新鮮で美味しい野菜』、『収穫の喜び(実益)』、『無(減)農薬野菜作り』、『自然に親しむ』など野菜作りに関するものがあり、これは菜園を始めた動機と同じ内容です。それだけでなく、『友人が出来た』、『ストレス解消』、『運動・健康に良い』をあげた人も多く、収穫だけでなく、人間関係や精神面にも良い影響を及ぼしていることがわかります

困ったことでは、『ドロボーの被害』、『菜園に行く時間がない』、『水やり』、『病気・害虫の駆除、被害』の順となっています。


6、これからの希望・目標について 

これからの希望については、『ずっと続けたい』が圧倒的に多く、菜園の魅力が高いことが伺えます。菜園の地代(年間)については意外と渋く、1万円以下が4割、2万円以下までが7割を占めています。欲しい設備は水道が圧倒的で8割を超えています。


7、家庭菜園は『収穫の喜び』と『心の癒し』を提供する 

今回の調査では、まず60歳以上の男性が圧倒的に多いことが注目されます。若い世代が少ないのは理由としては、家庭菜園での作業は週末だけでは済まないこと(特に夏場のキュウリやナスの収穫には毎日菜園に行く必要があります)が第一に考えられ、今後ともこの傾向は変わらないものと思われます。

また、家庭菜園の良さとして野菜作りや運動だけでなく、ストレスの解消、仲間との交流(友人ができた)などをあげている人も多くいます。結果として家庭菜園は、単に農業を経験する場だけではなく、利用者に対して『収穫の喜び』と『心の癒し』を提供するものと定義できます。

 現在ある家庭菜園のほとんどは、畑を単純に区画割し『農業ができる場』として提供されているものですが、これからは『心の癒し』面のソフト、ハード両面の充実が求められる時代になります。

今回の調査から導き出される、家庭菜園の理想像としては、次のようなものと考えられます。

  @ ビギナー対象なら1区画の面積は30u程度まで。
  A 菜園内の通路は幅1m以上。菜園全体にゆとりの空間を確保できます。
   B 隣接区画との間は50cm程度の通路を確保する。距離を取る事により隣接区画へ影が落ちることを避け、さらに通路からは区画の中に入らずに外からを良く観察することができます。
  C 道路(公道)と菜園の境界はネットや柵を設ける。ドロボーなどの防止と風除けになります。
   D 水道(井戸)を設けること。菜園への散水や手洗いができます。
  E 小型耕運機の配備による省力化。
  F ベンチや日除けのある談話コーナー(空地)の確保。作業後の休憩や談話ができます。
  G トイレ(出きれば水洗)がある。特に女性には重要です。
   H 収穫祭などを通じて利用者相互の交流の場を設ける。
  I 中高校生や若い世代、女性の参加を増やす。


8、『家庭菜園』の事業化の可能性 、『家庭菜園バンク』構想 

家庭菜園は時間に余裕がある人には最適な趣味であり、これからも希望者は増えるものと考えられます。需要は確実にありますが、借りたくても借りる方法や手づるがない人が多いのが現状です。

一方、貸し手の農家にとってそれほど魅力的な事業とはいえず、需要に見合う供給は期待できません。
その理由としては、
 @家庭菜園の地代が安いこと
 A個別の農家にとってそれほど広い農地が空いているわけはでないこと
 B地代などの徴収が面倒なこと
 などがあげられます。
例え収益があがるとしても積極的に取り組むほど魅力ある仕事とは考えにくいのが現状です。

こうした需給ギャップを解消するため、当社では『家庭菜園バンク』の検討を進めています。これは、@遊休農地を借り受け、家庭菜園として整備し利用者を募るもの、A農家から委託を受け、整備から利用者の募集までの一切を行うものの2タイプが考えられます。

家庭菜園の希望者は当社へ照会することで、希望する地域、条件の家庭菜園を借りられることになります。
委細は現在検討中です。

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調査結果の詳細


目  次
質問 1  利用者のプロフィール   ア、性 別  イ、年 齢  ウ、経験年数  エ、動 機
質問 2  菜園の概要  ア、菜園の種類  イ、面 積  ウ、地 代  エ、交 通
質問 3  耕作について  ア、耕作時間  イ、経費  ウ、購入先  エ、同行者
質問 4  作った野菜と収穫について  ア、作った野菜の種類数   イ、作付けベスト10  ウ、作柄ベスト10 
 エ、とれた野菜をどうするか  オ、栽培知識の習得  カ、野菜作りの腕前
   ●作った野菜(作付け順)    ●作った野菜(作柄順)
質問 5  菜園の感想について  ア、良かったこと  イ、困ったこと  ウ、趣味への影響
質問 6  これからの希望・目標について  ア、これからの希望  イ、地 代  ウ、希望する設備  エ、要望事項
質問 7  もし農地が買えるようになったら  ア、農地の購入希望  イ、帰農について





質問1、 利用者のプロフィール 



ア、性 別

男女比では男性が約8割(81%)、女性が約2割(19%)で男性が圧倒しています。






イ、年 齢

60代以上が約5割(51%)、50代が約3割(31%)で、50代以上で8割を占めています。
20代はありません。年齢区分を『60代以上』としていますが、これを60代、70代以上に区分した方がより正確なデータとなったと思われます。ちなみに最高齢は81歳の女性でした。
性別では、男性では60代以上が6割(56%)近いのに対し、女性は2割しかいません。これは、女性については農作業が体力を必要とするものであること、男性では定年後の趣味として取り組んでいることによるものと思われます。






ウ、経験年数 

経験年数は平均で11年(10.88年)で男女の差はほとんどありません。5年以下が4割(40%)、6〜10年が約3割(34%)で10年以下が7割を占めます。年齢による差は認められません。






エ、動 機 

動機については、自由回答としたので記入内容にばらつきが見られます。回答を大まかに分類すると次の通りとなります。

@『きっかけ』について答えているもの。
    ・誘われた、勧められた  ・募集広告を見て

A『目的・理由』について答えているもの
    ・自然に親しむ  ・耕作したい  ・健康、運動のため  ・低農薬野菜作り 
   ・好きだから   ・野菜をつくりたい



 

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質問2、菜園の概要 


ア、菜園の種類

菜園の種類は『市民菜園(注1ご参照)』、『栽培収穫体験ファーム(注2ご参照)』、『農家よりの賃借』、『その他』の4項目の中から選択するものです。調査対象が小規模なものを除いているため、農家よりの賃借が多くなるのは当然の結果となります。





注1:『市民が家族ぐるみで野菜の栽培と収穫を楽しみ、併せて地域のコミュニティの場として活用できる』ものとして横浜市が設置管理しているもの。平成10年度末現在、設置面積9.8ha、52ヵ所、4,460区画(1区画の面積15u)。
注2:農家が経営する市民利用型の農園で、横浜市が施設整備費や管理運営費の一部を助成しているもの。平成10年度末現在、設置面積4.2ha、31ヵ所、948区画(1区画の面積30u)。


イ、面 積

菜園の面積は、平均121u(36坪)となります。農家よりの賃借がもっとも広く、以下栽培体験ファーム、市民菜園の順となっています。
菜園の広さはまちまちで、小は30u位から大は500u近いものまでありました。




また、経験年数と菜園の広さは、経験年数が長いほど広くなる傾向にあり、経験5年以下と6年以上では30%以上の開きがあります。



ウ、地 代

年間の地代は無料が約2割、1万円以下が約3割で、全体の半分が1万円以下となっています。最高は5万円でした。単純平均では15,265円となります。地代が無料のものを除いた場合は18,754円となり、約3,500円高くなります。
地代については、面積が広いほど高いとか、面積が狭くなるほど単位当りの地代が高くなるといった傾向は認められません。





エ、交 通

自宅から菜園までの所要時間は、平均10分半となります。最短は2分、最長は25分で、交通手段による差はありません。




交通手段は、『徒歩』と『自転車』がそれぞれ4分の1、『バス・自動車』が2分の1となっています。『バス・自動車』では自動車(自家用車)がほとんどと思われます(菜園周辺にはバス停がないため)。


このことから、菜園の立地としては距離ではなく所要時間がポイントとなるものと考えられます。また、自動車が半数を占めることから、菜園の規模(区画数)が大きい場合は駐車場の確保が今後の課題になると思われます。

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質問3、耕作について 


ア、耕作時間

1週間当りの耕作時間については、季節によって差があります(夏場の方が長く、頻繁に行く必要があり)が、単純に平均耕作時間として設問しています。
耕作時間は、菜園の面積によって差がありますが全体の平均では9.3時間となります。5時間以内が約5割、6〜10時間が約3割となり、10時間以内が8割となっています。週5時間でも1日あたり40分以上となり、かなり長時間耕作していることになります。




また、菜園の面積が広くなるほど耕作時間は長くなっています。50u以下では平均5時間なのに対し、100u超では13時間以上となっています。




イ、経 費

1年間に種苗や肥料等に使う金額についての質問です。経費は平均38,728円となっています。市民菜園が少ないのは面積が狭いためと思われます。
経費は面積が広くなるにしたがい、増加しています。



表1: 
 菜園の面積と年間経費 (1000円未満切り上げ、単位:円)
面  積 経  費
50u以下 19,000
51〜100u 23,000
101〜200u 70,000
201u以上 61,000



ウ、購入先

種苗や肥料の購入先では、農協が約8割でもっとも多く、次に専門店、ホームセンターの順になっています。




エ、同行者

畑に『一緒に来る人』がいるとの回答は約7割で、男女差はありません。回答項目の内、奥様、ご主人は合わせて配偶者として集計しています。





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質問4、作った野菜と収穫について 


作った野菜の種類について、一覧表に『経験あり(記号γ)』と『良く出来た(記号◎)』を記入してもらいました。(アンケート用紙ご参照)
表には70種類の野菜が表示してありますが、これは家庭菜園の参考書(複数)に栽培方法が掲載されているものをもとに作成し、50音順に並べてあります。



ア、作った野菜の種類数

作ったことのある野菜の種類数は平均39種類で、随分多くの野菜を作っていることがわかります。51を超える人も15%います。

また、記載されている70種以外の野菜をあげた人は10名、野菜の種類は次の通りです。
アーテチョーク、アカシソ、ウド、エビイモ、カエンビート、カキナ、キク、クロマメ、コールラビー、コメ、サンチュウー、スナックエンドウ、ソバ、チョロギ、パプリカ、ハヤトウリ、メキャベツ、ヤーコン、ヤツガシラ、ヤマワサビ、ラッキョウ、ルッコラ、花類。ウドとヤツガシラは2名、他は1名です。



イ、作付けベスト10 

作った野菜のベスト10は次の通りです。( )内は作った人の割合です。

@キュウリ(95%)、Aダイコン(95%)、Bホウレンソウ(95%)、Cナス(93%)、Dネギ(93%)、

Eインゲン(90%)、Fコマツナ(90%)、Gトマト(90%)、Hキャベツ(88%)、Iジャガイモ(88%)

上位26番までが70%を超えており、これが家庭菜園の定番野菜と考えられます。

表2:   作付けの多い野菜
区 分 種  類(多い順)
91%以上  キュウリ、ダイコン、ホウレンソウ、ナス、ネギ
81〜90%  インゲン、コマツナ、トマト、キャベツ、ジャガイモ、ブロッコリ、ミニトマト、タマネギ、ニラ、ニンジン、カブ
71〜80%  エダマメ、エンドウ、オクラ、シュンギク、ピーマン、サトイモ、ハクサイ、チンゲンサイ、レタス、オオバ(シソ)
61〜70%  サヤエンドウ、カボチャ、イチゴ、モロヘイヤ、シシトウ
51〜60%  サツマイモ、スイートコーン、トウガラシ、ゴボウ、スイカ、ワケギ
41〜50%  サラダナ、アスパラガス、カリフラワー、パセリ、ミョウガ、カラシナ(タカナ)、キョウナ(ミズナ)、ショウガ、グリーンピース
31〜40%  ソラマメ、ニンニク、ナガイモ、ナバナ、ラディシュ、ラッカセイ
21〜30%  ハーブ類、メロン、ミツバ、ウコン、エシャレット、タカナ、ニガウリ、サントウサイ、シロウリ


表3:   作った野菜(作付け順)  (%)
順位 種  類  作った  良く出来た 順位 種  類 作った 良く出来た
1 キュウリ 95 70 36 スイカ 51 37
2 ダイコン 95 63 37 ワケギ 51 33
3 ホウレンソウ 95 48 38 サラダナ 47 39
4 ナス 93 67 39 アスパラガス 46 11
5 ネギ 93 67 40 カリフラワー 46 41
6 インゲン 90 40 41 パセリ 46 41
7 コマツナ 90 58 42 ミョウガ 46 26
8 トマト 90 58 43 カラシナ(タカナ) 42 16
9 キャベツ 88 38 44 キョウナ(ミズナ) 42 28
10 ジャガイモ 88 75 45 ショウガ 42 40
11 ブロッコリ 86 61 46 グリーンピース 41 29
12 ミニトマト 86 59 47 ソラマメ 36 33
13 タマネギ 83 43 48 ニンニク 36 19
14 ニラ 83 51 49 ナガイモ 34 30
15 ニンジン 83 20 50 ナバナ 34 15
16 カブ 81 35 51 ラディシュ 34 30
17 エダマメ 78 15 52 ラッカセイ 31 33
18 エンドウ 78 39 53 ハーブ類 29 35
19 オクラ 78 54 54 メロン 29 18
20 シュンギク 78 67 55 ミツバ 25 27
21 ピーマン 78 48 56 ウコン 24 71
22 サトイモ 76 47 57 エシャレット 24 7
23 ハクサイ 76 38 58 タカナ 24 21
24 チンゲンサイ 75 41 59 ニガウリ 24 43
25 レタス 75 39 60 サントウサイ 22 8
26 オオバ(シソ) 71 57 61 シロウリ 22 0
27 サヤエンドウ 69 51 62 タアサイ 19 36
28 カボチャ 66 44 63 ゴマ 17 10
29 イチゴ 64 39 64 セルリー 17 10
30 モロヘイヤ 64 47 65 フキ 17 0
31 シシトウ 63 43 66 ツルムラサキ 14 38
32 サツマイモ 59 43 67 トウガン 14 38
33 スイートコーン 59 43 68 ズッキーニ 10 0
34 トウガラシ 58 62 69 エンダイプ 7 0
35 ゴボウ 51 13 70 クレソン 2 0




ウ、作柄ベスト10

よく出来たのベスト10は次の通りです。

@ジャガイモ(75%)、Aウコン(71%)、Bキユウリ(70%)、Cシュンギク(67%)、Dナス(67%)、Eネギ(67%)、Fダイコン(63%)、Gトウガラシ(62%)、Hブロッコリ(61%)、Iミニトマト(59%)

『良く出来た』との回答が50%を超えたものは16種類です。このうち作付けベスト20位以内のものは12種類にとどまっています。

表4:  『良く出来た』野菜   (単位:%)
区 分 種  類(多い順)
91%以上  なし
81〜90%  なし
71〜80%  ジャガイモ、ウコン
61〜70%  キュウリ、シュンギク、ナス、ネギ、ダイコン、トウガラシ、ブロッコリ
51〜60%  ミニトマト、コマツナ、トマト、オオバ(シソ)、オクラ、サヤエンドウ、ニラ
41〜50%  ホウレンソウ、ピーマン、モロヘイヤ、サトイモ、カボチャ、シシトウ、タマネギ、
 サツマイモ、スートコーン、ニガウリ、チンゲンサイ、カリフラワー、パセリ
31〜40%  ショウガ、インゲン、イチゴ、サラダナ、エンドウ、キャベツ、ハクサイ、ツルムラサキ、
 トウガン、スイカ、タアサイ、カブ、ハーブ類、ワケギ、ソラマメ、ラッカセイ 
21〜30%  ナガイモ、ラディシュ、グリーンピース、キョウナ(ミズナ)、ミツバ、ミョウガ、カラシナ(タカナ)



表5:  作った野菜(作柄順)   (単位:%)
順位 種  類 作った 良く出来た 順位 種  類 作った 良く出来た
1 ジャガイモ 88 75 36 キャベツ 88 38
2 ウコン 24 71 37 ハクサイ 76 38
3 キユウリ 95 70 38 ツルムラサキ 14 38
4 シュンギク 78 67 39 トウガン 14 38
5 ナス 93 67 40 スイカ 51 37
6 ネギ 93 67 41 タアサイ 19 36
7 ダイコン 95 63 42 カブ 81 35
8 トウガラシ 58 62 43 ハーブ類 29 35
9 ブロッコリ 86 61 44 ワケギ 51 33
10 ミニトマト 86 59 45 ソラマメ 36 33
11 コマツナ 90 58 46 ラッカセイ 31 33
12 トマト 90 58 47 ナガイモ 34 30
13 オオバ(シソ) 71 57 48 ラディシュ 34 30
14 オクラ 78 54 49 グリーンピース 41 29
15 サヤエンドウ 69 51 50 キョウナ(ミズナ) 42 28
16 ニラ 83 51 51 ミツバ 25 27
17 ホウレンソウ 95 48 52 ミョウガ 46 26
18 ピーマン 78 48 53 タカナ 24 21
19 モロヘイヤ 64 47 54 ニンジン 83 20
20 サトイモ 76 47 55 ニンニク 36 19
21 カボチャ 66 44 56 メロン 29 18
22 シシトウ 63 43 57 カラシナ(タカナ) 42 16
23 タマネギ 83 43 58 エダマメ 78 15
24 サツマイモ 59 43 59 ナバナ 34 15
25 スイートコーン 59 43 60 ゴボウ 51 13
26 ニガウリ 24 43 61 アスパラガス 46 11
27 チンゲンサイ 75 41 62 ゴマ 17 10
28 カリフラワー 46 41 63 セルリー 17 10
29 パセリ 46 41 64 サントウサイ 22 8
30 ショウガ 42 40 65 エシャレット 24 7
31 インゲン 90 40 66 シロウリ 22 0
32 イチゴ 64 39 67 フキ 17 0
33 サラダナ 47 39 68 ズッキーニ 10 0
34 エンドウ 78 39 69 エンダイプ 7 0
35 レタス 75 39 70 クレソン 2 0



エ、とれた野菜をどうするか

とれた野菜をどうするかについて、『家で食べる』、『近所・知人にあげる』の2項目で割合を記入してもらいました。

半分(5割)以上『家で食べる』が70%となります。菜園の面積が広くなるにつれ、『家で食べる』割合が減っています。7割以上『家で食べる』と回答した人の菜園の面積が平均77uであるのに対し、4割以下の人は平均225uとなっています。自分で食べるが1〜2割と答えた人の耕作面積は、平均277u(最大500u)と大変広いことがわかります。
また、営業訪問の際の手土産にしている(1名)、エスニックストアに卸している(同)人もいました。





オ、栽培知識の習得

栽培知識の習得は、『菜園の仲間』が1番、次に『参考書』、『農家』の順となっています。その他の中にはインターネットをあげたものがあります。




注:インターネットには栽培方法について説明してあるホームページがあります。種苗会社や農協関係のものは大変わかりやすく、代表的な野菜についてはこれを見れば足ります。
タキイ種苗 http://www5.mediagalaxy.co.jp/takii/
全農(全国農業協同組合連合会)  http://www.zennoh.or.jp/


カ、野菜作りの腕前

野菜作りの腕前については、『農家なみ』が1割、『そこそこ』が約8割で、9割近くが一応自分の技量を評価しています。自己評価については、経験年数や面積には関係なく、回答者がどの程度自信をもっているかによると思われます。

表6:  自己評価
評価 割合%
農家なみ 10
そこそこ 76
まだビギナー 12
ビギナー 2


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質問5、菜園の感想について 

『良かったこと』、『困ったこと』、『趣味への影響』、『あなたにとって菜園は(一言で)』について、記入してもらいました。


ア、良かったこと
 
回答を8項目に分類し、集計しました(複数回答の形式になります)。
『新鮮で美味しい野菜』、『収穫の喜び(実益)』、『無(減)農薬野菜作り』、『自然に親しむ』、『運動・健康に良い』などは、菜園を始めた動機と同じ内容です。

それだけでなく、『友人が出来た』、『ストレス解消』をあげた人も多く、菜園の効用は収穫だけでなく、人間関係や精神面にも良い影響を及ぼしていることがわかります。




また、次の様な回答もありました。
・専業農家が作った農作物がいかに農薬が大量に含まれているか推察できた。低・無農薬では虫食いが多いので逆にすぐわかる(男性・50代)
・土を耕し、種をまいて、収穫するまでのプロセスに、人生哲学が感じられて、農作業の奥の深さを知ったこと(女性・50代)



イ、困ったこと

困ったことの1番は、『ドロボーの被害(17%)』でした。続いて『菜園に行く時間がない(14%)』、『水やり(14%)』、『病気・害虫の駆除、被害(12%)』となっています。

ドロボーの被害はナスやキュウリを数本盗るだけでなく、ねぎを一畝全部もってゆくなど大掛かりなケースもあるそうです。スーパーで買えば200円、300円のものでも、何カ月もかけて丹精して作ったかけがえのない野菜を盗られては、怒り心頭となるのは理解できます。(行政への要望の中に、ドロボーをしないなどといった、教育の徹底をもとめるものもありました)


また、水に関しては大半の菜園に水道の設備がないため、渇水期にはペットボトルやポリタンクで運ぶ苦労が多いようです。これは、希望する設備の筆頭に水道をあげていることからもわかります。


ウ、趣味への影響

この設問の趣旨は、菜園を始めるまで持っていた趣味にどういう影響が出たかです。回答はまちまちで、『趣味そのもの』がもっとも多く、ついで『(菜園に時間をとられ)ゴルフや外出の機会が減った』などがあります。

次の様な回答もありました。
・趣味の俳句に好影響。(男性・60代以上)
・生活面でも意欲的になった。知らないことを学び、聞き、実行して目標を達成する喜び。(男性・60代以上)
・どんどんはまって行く。(男性・60代以上)


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質問6、これからの希望・目標について 



ア、これからの希望

 
これからの希望については、ずっと続けたい(90%)が圧倒的に多く、菜園の魅力が高いことが伺えます。
菜園の面積については、半数が現在と同じ面積、1.1〜3.0倍までが4割、中には2000u以上を希望する人もいました。





イ、地 代

菜園の地代(年間)については意外と渋く、1万円以下が4割、2万円以下までで7割(73%)を占めています。




ウ、欲しい設備

欲しい設備については、『水道』、『ベンチ』、『耕運機』、『その他』の4項目で設問しました。
水道が圧倒的で8割を超えています。次に耕運機(小型のもの)が2割ありました。その他では、農具をいれる倉庫、ゴミ捨て場、お茶を飲むところなどがありました。





エ、要望事項

農地が空いているなら安く貸して欲しいが多くありました。その他は次の通りです。
  ・期間はなるべく長く、広さは10坪が最低。
  ・農家には指導していただきたい。
   ・肥料、種苗を安価に買えるシステムを考えて欲しい。
  ・地代を上げないで欲しい。


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質問7、もし農地が買えるようになったら 


ア、農地の購入希望

調査対象の菜園のほとんどが市街化調整地域内にある農地で、現在の法律では農家以外の人は農地を買うことができません。もし、買えるようになったらとの質問に対し、購入を希望する人は4分の1でした。
広さについては100から300uはもっとも多く(最大1500u)、価格は1坪(3.3u)当り1〜2万円で実際の取引事例(10〜15万円)と較べると安くなっています。





イ、帰農について
 
帰農(農業に従事すること)について、『考えている』が約1割(9%)、『夢ではある』が3割(28%)、『考えていない』が4割(40%)となっており、菜園がいくら好きでも帰農への関心は少ないようです。



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